【エンジン01動物愛護・川島なお美賞】
- 田中 亜紀 氏 /日本獣医生命科学大特任教授
- 法医学の手法を動物に応用した「法獣医学」は、米国などで積極的に活用されています。田中亜紀さんはその日本における第一人者。全国の警察から研究室に送られてくる動物遺体の解剖を日々、手がけています。動物愛護法の改正で動物殺傷罪や動物虐待罪の厳罰化が進みましたが、殺傷・虐待されたことを獣医学的に証明できなければ、逮捕や起訴にはつながりません。その意味で法獣医学は、動物虐待を減らしていくためには欠かせない学問とも言えます。
【エンジン01動物愛護・ワンダフル・パートニャーズ賞】
- NPO法人猫と人を繋ぐ ツキネコ北海道(北海道札幌市)/代表 吉井美穂子 氏
- 札幌市を拠点として猫の保護活動にあたっている動物愛護団体です。TNR活動や保護猫カフェの運営などを行っているのに加え、保護した猫たちを高齢者に預かってもらう「永年預かり制度」を創設しました。年齢を理由に飼育を断念する高齢者ともらい手のいない保護猫を、「飼う」のではなく「預かる」という形でマッチングさせる取り組み。飼い主のいない猫たちの保護・譲渡活動のいっそうの推進が期待されます。
https://tsukineko.net/
猫のひだまり(和歌山県有田市)/園長 江川美奈江 氏- 和歌山県有田市で活動を続ける動物愛護団体です。地域で暮らす飼い主のいない猫たちの保護・譲渡に尽力しています。エンジン01文化戦略会議が昨年、有田市で開催したオープンカレッジで初めて譲渡会を行った際、協力をあおいだのが「猫のひだまり」でした。飼い主のいない猫の問題を解決していくには、地域の理解を得た、地道な取り組みが欠かせません。各地で行われている地域に根ざした活動を応援していきたいと考えています。
https://www.instagram.com/nekono_hidamari/ - 2023年12月から保護犬のクロミと暮らしています。クロミは保護時には脚にけがをしていて栄養失調、長く動物病院で暮らした末、遠藤さんが家族に迎えました。遠藤さんはクロミとの日々についてSNSなどで積極的に発信しています。そのことがはからずも、多くの人が保護犬の存在を知るきっかけになっています。遠藤さんとクロミの発信が、保護犬・保護猫という選択肢を広く知らしめるきっかけになっているといえます。
https://www.instagram.com/enken.enstower/
遠藤 憲一 氏 /俳優
★2025年9月23日(火・祝)第9回「川島なお美動物愛護賞」授与式